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ピルに含まれるエストロゲンは更年期障害の治療に用いられる

2020年04月15日

更年期障害の治療ではホルモン補充療法が行われますが、この際に女性ホルモンを含むピルを用いることがあります。更年期障害の大まかな原因は、閉経に伴うエストロゲンの急減少です。ピルにはエストロゲンと黄体ホルモンが配合されているため、服用することで減少を緩やかにできます。減少が緩やかになれば閉経に伴う体への負担も減るため、更年期障害が軽減されます。

更年期障害に関係するエストロゲンの急減少は、自律神経機能にも悪影響をもたらします。自律神経機能は体の活動を急速を司りますが、この自律神経機能のバランスに支障が起きるとホットフラッシュや不定愁訴などが出やすくなります。

閉経時期が遠い若者でもバランスが崩れて自律神経失調症が起きるとほてりが起こりやすくなるように、女性ホルモン変動が与える自律神経への影響によって閉経前後にはホットフラッシュが起きやすくなります。また、自律神経失調症も更年期障害も過度になると不定愁訴が極まって病的な気鬱に繋がります。

更年期障害の症状には個人差がありますが、重篤な症状を感じる場合には早めにホルモン補充療法を行った方が長期的なツラさは回避できます。治療と言っても通常は手術や入院を要するものではなく、ピルやプレマリンなどの処方薬で治療を進めていきます。

プレマリンは卵胞ホルモンに作用する薬で、卵巣機能不全にも対応します。卵巣欠陥症状や機能性子宮出血、膣炎にも有効だと言われています。卵巣機能不全は初潮を迎えてから閉経するまでの女性に多いもので、月経などに異常が現れるため自覚症状があります。一般的には更年期障害の治療薬であるプレマリンですが、場合により若年層にも使うことがあるということです。

プレマリンではなくエストロゲンと黄体ホルモンを含むピルを処方されたには、服用と年齢のリスクには目を向ける必要があります。ピルは血栓リスクを僅かに高めることが分かっているため、自然と血管系の弱まりが生じてくる年代(40代以上)への投与には注意を要すると言われています。

適切な量を投与できるように、医師とよく相談してください。不定愁訴があると何かあっても相談することが億劫になったり、もともとの気質的に相談することに引け目を感じてしまう方もいるでしょう。しかし、適切な治療に必要なのは患者の声と医師の意見です。

医師は専門的な知識と技術のもとに、患者の声から適切な対応を考え出して対処するのが仕事です。患者が不調や違和感を抱えていても、それを相談してくれないと医師は最善を考えることすらできません。医師も患者も治療に向き合うことが大事ですので、何かあった時には医師に相談してください。

もし医師に向き合う姿勢が感じられないなら、熱意を持って真面目に取り組んでくれる医師の方へ移行しても構いません。更年期に起きる症状は、起きていない人・症状が軽い人・男性などからは軽視されがちです。しかし、症状が重たい当人にとっては大変ツラいものになります。

そのツラさがある中で軽視された言動を受けると、更なるストレスが蓄積されて悪循環です。何の治療でも本来は家族の支えが必要になりますので、家族がいる方は真剣に話し合う必要もあります。通じないのであれば医師と面会したり、医療的資料を提出しても良いでしょう。

また、更年期に起きる症状の改善についてプラスしておきたいことがあります。それは、生活習慣です。特に食生活ですが、適度な運動と質の良い睡眠も大事です。そして、それら全てに関わる思考と意識も重要になります。イライラや不安でいっぱいにならないよう思考調節をし、穏やかで平和な暮らし方を望み、その通りに過ごそうとすることも意識してみてください。