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ピルを服用することで発生する可能性のある副作用を徹底検証

2020年02月24日
緑のカプセル

ピルは医学的に作られた薬剤ですので、副作用は起こり得ます。しかし、その確率は数%から10%台です。つまり、ほとんどの方には副作用が現れません。現れたとしても服用開始後1週間から3週間ほどで軽減され、多くの場合日常生活に支障の無いレベルです。

重篤でない上にそのうち軽減するということで、医療的には全く問題ないものだと判断されます。しかし、服用者側としては気になるものになり得ます。薬は体内に取り入れるものですので、副作用についても多少学んでおく必要はあるでしょう。

副作用には発生率が5%以上のものと発生率が5%以下のものに区別されます。まず、5%以上の出現率に分類されるのは、乳房痛・乳房の硬い張り・悪心・吐き気・頭痛・不正出血です。

乳房痛や硬い張りの感じは月経前などに感じる方も多いため、違和感がありながらも生活に支障が出るほどではありません。悪心は胸がムカムカした感じがすることで、胃腸の不調感に似ています。吐き気と共に不快感をもたらしますが、通常問題ない程度です。頭痛には偏頭痛も含まれます。

不正出血は不安感を煽るものですが、ピルの服用始めにはよく見られます。薬の作用によって女性機能に問題が生じているわけではなく、むしろちゃんと作用している証拠ですので安心してください。ただし、いずれの症状も耐えられない程度であったり、3週間以上続く場合は医師に相談しましょう。

続いて、発生率5%以下の副作用についてです。胃腸機能系では食欲不振・腹痛・下痢・便秘、皮膚症状系では発疹・かゆみ・しみ・にきびなどが見られます。また、口内炎ができることもあります。ほかにも身体症状としては、だるさ・めまい・むくみ・動悸・血圧上昇・体重増加が起こり得ます。

精神症状には、イライラや気分の落ち込みがあります。稀に視力に問題が生じることもあり、その場合は視力障害やコンタクトレンズが合わないなどの状態が見られます。その他、乳汁が分泌されることもあるそうです。

これらの症状は特に心配いらないケースが多いとされ、医学的には血液が固まりやすくなる作用の方が懸念すべきだと言われています。服用により血栓症リスクが高くなるため、処方前にはリスクを調べるための血液検査を行うべきです。

また、服用中に以下のような状態が現れた場合は血栓症や塞栓症の可能性が高いとされます。腫れを伴う下肢の痛み・突発的な胸痛・喀血・持続的な頭痛・黄疸・視力障害などが挙がり、一見軽い症状に思える息切れにも血栓症の疑いがかかります。

服用前に検査を行ったのであれば、血栓症リスクによる症状が出るのは稀です。リスクを考慮して投与する量を調節するため、何かが起きるようなことはありません。しかし検査をしていないのであれば、検査した場合と比べて少なからずリスクが上がるでしょう。

また、長期服用により血栓症のリスクが上がることはそれほど言われていません。どちらかと言えば、長期服用に関係するのは乳がんの発生率です。ピルを長期服用すると、乳がん発生率が僅かに上がることが研究により判明しています。

ピルの研究および実験は、他に類を見ないほど世界各国で数多く行われています。そのため、様々な病気や症状との関連性についての報告も多いです。特に女性機能系との関連性は疑問視され、その疑問を元に調べられることはよくあります。

乳がんは男性でもなり得ますが、その確率はごく僅かです。そのため、そこには女性ホルモンが関係しているのではないかと考えられてきました。それを確かめる行われた研究によれば、5年以上の連続服用で乳がん発生率が少し上がることが分かっています。5年未満であれば発生率はそれ以前と変わらず発症に関与しないため、服用法に気を付ければ問題ないそうです。